Peel the Apple[インタビュー後編]逆境を共有する仲間と開くアイドル新章の扉「オーディションの悔しさを全部力に変えて、アイドルの天下を獲りたい」 Peel the Apple結成インタビュー後編
鈴木 健也
Pop'n'Roll Editor in Chief(編集長)
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26時のマスカレイドの新メンバーオーディションのファイナリスト8名によるPeel the Appleの結成の舞台裏に迫るロングインタビューの後編。本日は、オーディション落選直後に新グループへの加入を30分以内に決めることを迫られた際の心境を皮切りに、Peel the Apple結成に対する想い、これからの目標について思いのままに語ってもらった。大きな夢を目指して、ライバルたちとチームを組み、お互いに切磋琢磨しながらも、1度は大きな絶望を経験したPeel the Appleのメンバー。“選ばれなかった”という挫折を胸に抱きながら、再び、新しい夢に向かって歩みを始めた彼女たちの素顔に迫る。
撮影:曽我美芽
編集協力:竹内伸一
これは自分だけの問題なんだなって1人で決めました(田島櫻子)
ファンの方や家族に恩返ししたいなってすぐに思った(春海りお)
――ニジマス新メンバーの結果発表のあと、楽屋に戻ったら、いきなり新グループ結成の話をされたんですよね。
黒嵜:
またパニックです(笑)。また頭が真っ白になりました。
山崎:
やっと涙が止まったのに、また涙が出てきて。
佐野:
部屋に入ったら、イスが並べてあったので、何かあるなとは(笑)。
黒嵜:
毛利(忍/26時のマスカレイドの初冠番組『26時ちょい前のマスカレイド』のプロデューサー)さんのことだから、何か大きなことを言われるんだろうなって(笑)。
佐野:
正直、ワンチャンあるかなって思いました(笑)。
――新グループへの加入は30分以内に決めなくてはいけなかったんですよね。
浅原:
めっちゃ考えました。1人じゃ決められないし。家族とかも関係してくるじゃないですか。“やりたいけど、どうしよう……”って。
――家族に電話した人はいますか?
田島:
しました。でも、話す言葉がみつからなくて“こめんね、ごめんね”ってずっと言ってました。“謝らなくていいんだよ”って言われて、それでまた泣いてしまって。最初に30分って言われて、まずはメンバーのみんなに相談したかったんですよ。でも、社長から“これは1人ひとりの問題だから”って言われて。それで“そうか、これは自分だけの問題なんだな”って1人で決めて、2階(新グループ加入を伝える部屋)に行きました。
山崎:
私は、全然気持ちが定まらなくて。
佐野:
複雑すぎるよね。どういう心持で行けばいいのか……。
山崎:
話を聞いて、部屋を出たあと、みんな階段でまた泣いて。
田島:
お互いに支えないと歩けなくて。
黒嵜:
でも、りおは迷わず行ったんですよ。私、めっちゃ尊敬してます。私も迷わずに行ける人生にしたい(笑)。
――春海さんがすぐに決断できた理由は?
春海:
なんでだろう……直感で、これは行くしかないって思って。ファンの方や家族に恩返ししたいなってすぐに思ったんです。
――どのくらいで決めたんですか?
春海:
えっと、どうだろう……どうだった?
黒嵜:
すぐに“えっ、行きたいんだけど、いいかな?”って(笑)。さすがです、すごいです、ホントに。
――春海さんは一般応募でダンスも歌も未経験なところからスタートしたんですよね。ここで夢を掴もうとすぐに決心できたんですね。
春海:
そうですね。
黒嵜:
すごい……。
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