NEO JAPONISM[ライブレポート]初の野外ワンマンでサプライズとともに魅せた圧巻の絶景

NEO JAPONISM[ライブレポート]初の野外ワンマンでサプライズとともに魅せた圧巻の絶景

NEO JAPONISM[ライブレポート]サプライズと圧巻の絶景を見せつけた初の野外ワンマン

NEO JAPONISMが、4月6日(木)に代々木公園野外ステージで<NEO SURPRISE>を開催した。

グループにとって初の野外フリーワンマンライブとなった同公演では、5人が躍動感あふれるパフォーマンスを見せつけ、大きな熱狂を生み出した。また、公演タイトルどおりのサプライズも発表。

本記事では、そのオフィシャルレポートをお届けする。

NEO JAPONISM<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)

撮影:真島洸

ステージ後方に大きく映し出されたプロジェクションマッピングが「NEO START」の轟音をさらに大きく彩る。クラップと大きな歓声に包まれて颯爽と登場した5人は、スクラムを組むような陣形から刻まれるビートに合わせて1人ひとり、花開くように起き上がっていく。NEO JAPONISM、初の野外フリーワンマンライブ<NEO SURPRISE>は「Carry On」でその火蓋が切られた——。

2023年4月6日(木)、代々木公園野外ステージにて開催された本ライブ。グループとして初の試みでもあった野外フリーワンマンは詰めかけた多くのオーディエンスとともに大盛況に終わった。タイトル通りのサプライズ発表があることは事前に告知されていたが、蓋を開けてみればその内容はファンに対してはもちろんのこと、メンバーに対する大きなサプライズでもあった。

それは2023年のNEO JAPONISM、いや、もっと先、これからの未来に向けてのさらなる大きな飛躍を目指すものであったし、そこに向かっていく彼女たちの大きな決意を感じる、そんなライブだった。

“さぁ、さぁ、さぁ、来たぜ、<NEO SURPRISE>! 全身全霊楽しんで帰ろうぜ!”

気合いの入った滝沢ひなのの煽りを合図に、堰を切ったように5人のエネルギーが放たれる。力強く野太い声を響かせる福田みゆ、精悍で真っ直ぐな辰巳さやかの歌声が、春の満月“ピンクムーン”の夜空を突き抜けていく。機敏な動きを見せるステージの5人に全力で応えていくオーディエンス。拳を上げ、声を上げ、一斉にジャンプする。ステージも客席も初っ端からエンジン全開だ。

NEO JAPONISM<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)
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NEO JAPONISM<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)
福田みゆ<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)
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福田みゆ<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)

“代々木公園にお集まりのみなさん、じゃんけんしますよー! 最初はグー!!”

瀬戸みるかが集まったオーディエンスの様子を満足げに見回しながら、じゃんけんの合図に始まった「ジャンピンポ!!!!!」。ステージの5人と客席によるじゃんけん合戦、オーディエンスとのコミュケーションによる展開でテンポよくライブは進んでいく。統率のとれたダンスパートを挟み、伸び縮みするリズムに合わせて「Fight For The Right」になだれ込んだ。キレのよい動きと芯のある歌声が、“闘う”を掲げるNEO JAPONISMの屈強さ、強靭な存在を知らしめる。間髪入れずに「rewind the story」へ。間奏で湧き上がるオーディエンスの掛け声“オイ!オイ!”の大きさに滝沢は“めっちゃ、いいやんけ!”と歓びの笑みを浮かべる。ちなみにこのライブで初めてイヤモニを導入した彼女たち。イヤモニは歌いやすさの代償として、観客の声が聞こえづらいと一般的に言われているが、後日メンバーの話によると、歓声はばっちり聞こえていたという。その盛り上がりがどれほどのものであったかがわかる。

瀬戸みるか<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)
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瀬戸みるか<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)

5人の熱く昂った激情がオーディエンスの心に揺さぶりを掛けてくる「Buster Buster」。彼女たちのこのライブに馳せた想いは気合い充分のパフォーマンスを以て、会場を埋め尽くした1人ひとりに共有されていく。そんな怒涛の5曲を終えると、メンバーが口を開く。

“このワンマンライブは私たちNEO JAPONISMにとって初の野外、初のフリーライブということで、1つの挑戦だと思っています。何かいい結果を残せればなと思っておりますので、ここにいるみなさんと最高のライブを作りたいです”(辰巳)

辰巳さやか<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)
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辰巳さやか<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)

集まってくれたファンにメンバー1人ずつ礼を述べたのも束の間、すぐさまパンクチューン「BLACK JAM」を叩き込む。畳み掛けるハイテンポの中で捲し立てるようなボーカルが印象的だ。滝沢、福田、辰巳という強いボーカルの中で、舌足らずにねちっこく甘い声を聴かせる朝倉あいと、純朴さと狂気性が紙一重に介在する瀬戸による、一癖二癖のある歌声が同曲の特異性と猟奇的な部分を色濃くしている。作曲者である、WACKグループ曲を数多く手掛けてきた佐藤カズキとNEO JAPONISMサウンドプロデューサー・Sayaによれば、“あえてのWACKっぽさ”を狙ったとのことだが、想起させるものはそうであっても、NEO JAPONISMにしかできないオリジナリティが確立されていることは瞭然だ。それは続く「LOSER」も然り。マイナーメロディが哀愁性とクールさを浮き彫りにしていくロックナンバーも、彼女たちにしか歌えないものだ。

朝倉あい<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)
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朝倉あい<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)

初の野外でのフリーライブ、そこに“声出しOK”という昨今のライブ情勢が重なった。2019年12月に活動をスタートさせた彼女たちだが、その数ヵ月後にはコロナ禍によって制限された活動を余儀なくされてきた。それから3年余りのフラストレーション、抑えきれないエネルギーが、野外というシチュエーションで一気に解放されていく。

それを大きく感じたのは「Resist the fate」だ。昨年8月に行なわれたZepp DiverCity(TOKYO)でのワンマンライブ<一闘両断>で初披露となった同曲は、アリーナ規模の壮大な景色を連想させるスケールの大きさを感じさせた。そして、オーディエンスとの一体感を得るための曲でもあった。ヘヴィなサウンド、退廃的でどこか無機的にも聴こえるメロディにしっかりと強さを吹き込んでいく5人の歌。幾何学模様が投影されるプロジェクションマッピングが混沌とした世界を造り出していく。中盤のブレイクダウンをはさんで巻き起こる“Wow〜 Wow〜”のシンガロング。ファンと一緒に歌う前提で作られたこのパートをオーディエンスは目一杯声を上げ、NEO JAPONISMの想いに全力で応えてみせた。その大きな歌声は天高く響いた。

NEO JAPONISM<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)
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NEO JAPONISM<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)
NEO JAPONISM<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)
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NEO JAPONISM<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)

躍動感溢れるリズムとダンスで場内全員がジャンプした「Show you the new world」、緻密に構築されたエレクトロサウンドと煌びやかなメロディがどんどん積み重なるように展開する「WORLD PARADE」と続くと、ライブタイトルにもなっている3つのサプライズ発表へ。

1つ目は、3ヵ月連続となるCDシングルリリース。2つ目は、主催夏フェス<NEO KASSEN>の開催。そして3つ目は、全国ツアーだ。

NEO JAPONISM<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)
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NEO JAPONISM<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)
NEO JAPONISM<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)
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NEO JAPONISM<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)

客席からの歓喜と祝福の拍手に見舞われる中、“こんな嬉しい発表ができるのはみなさんのおかげです”という滝沢の言葉から「幸せなんだ」へ。客席から無数に上がった両手がクラップとなり、一体感が高まっていく。滝沢の書いた飾らない言葉の数々が優しいメロディに乗る。その言葉はさらにそよぐ夜風に運ばれて、どこまでも届いていくようであった。

夜の野外に相応しく、和情緒が踊っていく「ゆるゆらオヤシロガール」。そして、会場全体が無数の光の粒に覆われ、溢れ出るように一気に解き放たれていく「Signal」の景色。会場を埋め尽くしたオーディエンスのかざす両手が、天を突くハイトーンに誘われるよう、ステージの5人とともに夜空を仰いだ。最高のクライマックスを迎えた、圧巻の絶景だった。

NEO JAPONISM<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)
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NEO JAPONISM<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)

《僕ら 何度でも 何度でも 輝くよ》

滝沢はゆっくりマイクを構えると、会場の空気が一瞬で豹変した。そして夜の静寂を一手に引き受けるかのようにアカペラで歌い出した。カウントも伴奏も一切ない、素のままの歌声が響き渡る。本編ラストは「Spica」。燦々と輝くメロディが5人とともに大きく艶やかに舞った。

滝沢ひなの<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)
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滝沢ひなの<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)
NEO JAPONISM<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)
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NEO JAPONISM<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)

鳴り止まぬアンコールの中、景気よいイントロに導かれて再登場した5人。「READY TO RIDE」をハッピーに歌い上げ、幸福感に浸る空間が広がった。

ここで、ステージ後方に“特報”の文字が映し出される。先ほど発表になった全国ツアー……ではなく、“アメリカ横断ツアー開催決定”という途方もないサプライズが発表された。場内から思わずどよめきが起こるも、祝福の歓声に変わる。メンバーも知らされていない、正真正銘の大サプライズ発表に滝沢は涙ぐみながら、“みなさんのおかげでいろんなことが大きくなっていって、めっちゃ幸せだ、どうもありがとう〜!!”と叫ぶと、大きな拍手に包まれた。

NEO JAPONISM<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)
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NEO JAPONISM<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)

音が星屑のように降り注ぐイントロが流れ出すと大きな歓声が湧き上がった。ラストのラストは「トゥ・ザ・フューチャー」。

《どこまでも響けこの声よ 君を繋ぐ空へ》

ステージ後方に映し出される翼を広げた大きなシンボルマークを背に歌う、まだ見ぬ未来に向かって。NEO JAPONISMの5人による新しい旅は始まったばかりだ。

NEO JAPONISM<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)
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NEO JAPONISM<NEO SURPRISE>代々木公園野外ステージ(2023年4月6日)

NEO JAPONISM<NEO SURPRISE>

2023年4月6日(木)
代々木公園野外ステージ

SE NEO START
1.Carry ON
2.ジャンピンポ 
3.Fight For The Right
4.rewind the story
5.Buster Buster
6.BLACK JAM
7.LOSER
8.Resist the fate
9.Show you the new world
10.WORLD PARADE
11.幸せなんだ
12.ゆるゆらオヤシロガール
13.Signal
14.Spica

アンコール
En1.READY TO RIDE
En2.トゥ・ザ・フューチャー

NEO JAPONISM / Signal [Live Video] 【NEO SURPRISE】@代々木野外ステージ

NEO JAPONISM / Spica [Live Video] 【NEO SURPRISE】@代々木野外ステージ

NEO JAPONISM / トゥ・ザ・フューチャー [Live Video] 【NEO SURPRISE】@代々木野外ステージ

NEO JAPONISM 公式Twitterより